平成18年(2006年)7月16日(日曜日)
ロマネスクの透明度 高橋 英夫 著
白洲正子の『西行』を新作能だと述べる評論を巻頭に、近・現代の二十三人の作家たちを論じた文芸評論集。生の形を「崩れ」とうったえた幸田文論、小さな存在の小さな生命を言葉にすくいあげた小泉八雲論などは実に魅力的だ。表題ともなった島村利正について触れた文章や、川端康成への追悼文も心に残る。作品や作家に迫る秀逸な文章のリズムが、音楽を聴いているようである。
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