『テレビの時間』   


南日本新聞
読書欄[郷土の本]より
       平成19年(2007年)10月21日

 指宿市生まれでTBS入社後ドラマの演出・制作に携わり、数々の名作を生み出してきた著者が、1980年ごろから2006年まで新聞などに掲載した文章をまとめたもの。放送業界への提言から、俳優論、対談までバラエティーに富む構成だ。 「プロデューサーは、人と人とのつながり、顔のひろさが何よりの武器」という。おとなしかった鹿児島での幼少時代を振り返り、取りえを磨き自信として深めることが、つきあい上手になる基本と提言する。
 「人物論」の項では、「何十年に一人という逸材」と評価する松たか子さんや女優としての開眼を見守った斉藤由貴さんのエピソードも披露。また脚本家・向田邦子さんの話題にも多くのページをさいた。話の折々に同郷の人物が登場、鹿児島県民の結束の固さを物語る。