著書は「ふぞろいの林檎たち」など数々のドラマの制作や演出を手がけてきた。電動紙芝居と軽視された草創期、時代を映し続けるドラマ、中国や韓国での指導体験、やらせ問題……。紙誌に発表した文章をまとめ、制作現場が何を考えてきたか、テレビとは何かを伝える。前著『私説放送史』(講談社)では、先人の奮闘や権力と放送の歴史を描いた。「テレビは社会の鏡」。だが、いまテレビ不信を招きかねない現象が起きている。「鏡」を曇らせてはならないという思いが伝わる。