『イタリア語で好きだと言って』   


静岡新聞 総合  より
           平成19年1月7日   


浜松出身の牧野さん
     イタリア舞台に小説

 サンスターの広報室長で、浜松市出身の牧野晋也さんがこのほど、イタリアを舞台にした小説「イタリア語で好きだと言って」を出版した。長年、仕事でイタリアにかかわってきた経験を持つ牧野さんは、「作品を通じてイタリアの風景や人々の暮らしなどを肌で感じてもらえれば」と話している。
 主人公の12歳の少年「シンペイ」と両親が、ローマやフィレンツェ、ミラノなどを回る物語。シンペイはそれぞれの土地でさまざまな人たちと出会い、イタリア人の考え方などを知る。牧野さんは「12歳の少年の視点で見るイタリアは、ガイドブックでは知ることのできない世界だと思う」と説明する。
 牧野さんは高校まで浜松で過ごし、東京の大学を卒業した後、フリーライターなどを経て、1980年から6年間、イタリアで翻訳などの仕事に就いた。86年から2005年までは日本オリベッティ広報部に勤務。日本とイタリアの本社を何度も行き来した。
 「イタリアという国にかかわって得た経験を、以前からまとめたいと考えていた」のが、出版のきっかけになった。物語には実際に自身が見た町の様子や、現地での体験なども反映させている。
 イタリアの良さを、「気持ちが軽く高揚し、生きる喜びを感じさせてくれるところ」と牧野さん。イタリアをテーマにした第2作を早くも執筆中で、「次作は読者の気持ちも意識しながら書いていきたい」と意気込んでいる。